印鑑とは?

実印とは???

印鑑の素材・材質について

印材をじっと見つめる

印鑑の素材は古くからいろいろなものが使われてきました。 ここでは現在市販されている中から比較的人気の高い印材をご紹介します。

★「象牙」 象の牙を材料にした最高級の印材です。粘りがあり朱肉の付きも抜群です。耐久性にも優れています。部位によって極めの粗いものと細かいものがあります。(外側は粗く内側は細かい)きめの細かいものがより高級となります。また象牙の真中心のみからしか採れない「芯持ち」と呼ばれる象牙印材もありますが量が限られているため希少価値のある印材となります。

★「黒水牛」 水牛の角を原材料とした印材で堅牢性に優れています。部位によって芯持ちと芯のない印材があります。(外側の部分は芯を持たない安価な印材として加工されます)

★「本柘植」 ほんつげ と読みます。国産の柘植の木を材料とした印材です。木材の材質の中では固く緻密な素材で、印鑑の材料に適しています。

★「牛角白」黒水牛と同様、水牛の角の印材です。以前はオランダ水牛という名称で取り扱われてきましたが、同じ印材なのに見た目の色が異なっているというだけでオランダ水牛という名称は紛らわしいとのことから行政指導があり近年「牛角白」という名前になりました。部位によって色の濃いもの、薄いもの、柄の沢山入ったもの、柄の少ないものと個体差がハッキリしています。柄のないものの方が高級品として取り扱われています。

★「シープホーン」 ヒマラヤ山脈に生息するヒツジの角を材料とする印材です。琥珀色をした透明感と深みのある印材です。繊細な色合いですが堅さや粘りがありますので耐久性にも優れています。資源枯渇のせいか最近は取り扱うところが多くありません。

その他にも最近ではチタンやストーン印材、樹脂素材のものなど種類も豊富です。 ご自分の好みで選んでも楽しいですね。

象牙印材輸入禁止問題

象牙製品ひとつに1枚ずつついてくる象牙シール

種の保存法によって象牙は日本国内に輸入禁止となっています。現在は禁止前に輸入された流通在庫のみで売買されています。象牙を取り扱う際は日本政府への登録が必要で正規ルートの象牙製品には認定シールが添付されます。